SLASH / Senior Life Automation Support Hub

仕組みは、
現場に合わせてつくる。

社内開発プロジェクト
SLASHの複数端末での使用イメージ
現場の記録から管理業務へ。サンプルデータによる使用イメージ · 画像を選ぶと拡大表示

01 / 開発の原点

出発点は、日々の「こうできたら」。

株式会社シニアライフで事務長、兼「旅する有料老人ホーム ふくろうの家」施設長として働きながら、業務自動化・効率化プロジェクト「SLASH」を企画・開発しています。きっかけは、僕の事務業務をもっと効率よく進めたいという思いでした。

報告書を書くときの言葉。シフトを組むときの細かな事情。会議で意見を出すときの、ためらい。現場の困りごとは、作業時間だけでは測れません。

現場と事務、その両方に立つからこそ気づくことを、仕組みの中へ。使う人の声を聞きながら、その施設の仕事に合う形を一つずつつくっています。

02 / Incident — 事故・ヒヤリ

いつもの言葉を、
記録と次の対応へ。

開発中

現場で何が起きたかは分かっている。でも、それを報告書の文章にするには、もうひと手間かかる。Incidentは、その負担に向き合うところから設計しています。

いつもの話し言葉で入力すると、AIが記録用の文面へ整える。「○○さん」という普段の呼び方も手がかりに、対象の利用者を特定する。使う人がシステム用の言葉に言い換える手間を減らす工夫です。

事故の内容から、再発防止策も複数案を提案。現場の判断を支える選択肢を用意し、人による確認・承認を通して記録へつなぎます。

いつもの言葉から、記録の文章へ。

実アプリの画面を使った操作イメージ · 架空データ・固定回答/一部抜粋

03 / Shift — シフト

「うちの事情」まで、
シフトに織り込む。

開発中

必要な条件を、使っているシステムにうまく反映できない。それなら、自分たちの施設に特化した仕組みをつくろう。Shiftは、そんな実務上の課題から始まりました。

スタッフ用の画面は、ヒアリングをもとに見やすさと操作のしやすさを考える。一方、管理側では、施設の配置ルール、労務上の条件、一人ひとりの事情まで生成条件として扱えるようにする。使う立場ごとに必要なことを整理しています。

自動生成の精度を支えるのは、現場の条件をどこまで丁寧に反映できるか。生成した案を人が確認・調整する流れまで含めて、毎月のシフトづくりを支える設計です。

スタッフの手元で、希望を届ける。
管理者は、月全体を見渡す。

Web版の操作画面 · 架空サンプルによる使用イメージ

04 / Meeting — ミーティング

意見を出す、その一歩から。

開発中

毎月の議案の聞き取り、議題の決定、議案書、議事録。Meetingは、会議の前後に続く仕事の負担を減らすために考えた仕組みです。

大切にしたのは、意見を出しやすいこと。匿名で投稿できても、書き方から誰の意見かを推測されることがあります。そこで、投稿者によらず文章の調子を揃える文体調整を取り入れました。名前だけでなく、言葉づかいにも配慮することで、立場を気にせず声を届けやすくする工夫です。

集まった議案は上長の投票で選び、議案書にまとめる。会議の録音データから議事録を作成し、施設で定期開催する委員会の運営まで一連の流れで支える。意見が届く入口から、話し合ったことが記録に残るところまでをつなぐ開発です。

Meeting / 議案を届け、話し合いにつなぐ。

Web版の操作画面 · 架空サンプルによる使用イメージ

05 / Billing — 提供管理

約200件の手入力が、
ボタン操作での反映へ。

運用中

介護保険外の物品提供を現場で記録し、請求担当者が内容を確認、必要に応じて承認する。Billingは、そのデータを簡単なボタン操作で既存の請求システムへ反映する仕組みです。

以前は200件近くを手入力していた請求業務が、この流れに変わりました。請求を担当する僕の負担が大きく軽くなり、現場からも好意的な反応が寄せられています。

Billingで変わった仕事を詳しく読む

06 / 既存システムとの共存

使い続ける仕組みと、つなぐ。

請求・労務・会計には、既存の専門ソフトが担っている役割があります。同じソフトを使うほかの担当者の仕事も大切にしたい。だから、すべてを置き換えることを目的にはしていません。

Billingでは既存の請求システムとの連携を実践しています。勤怠管理を支えるAttendance、会計入力を支えるAccountingも、既存システムへの半自動入力を目指して開発しています。

専門ソフトは活かし、その前後にある記録・集計・転記・確認をつなぐ。その施設の仕事全体を見て、必要なところに仕組みを足す考え方です。

07 / 広がる取り組み

一つひとつの仕事を、つなぐ土台に。

開発中

連絡、進捗、記録、書類。日々の仕事をそれぞれの役割に分けて整え、次の仕事へ受け渡せる形に育てています。

Chat / チャット
スタッフ間の業務連絡と、他のモジュールをつなぐ入口。
Task / タスク
プロジェクトと担当する仕事の進み具合を見渡す仕組み。
Storage / ストレージ
書類や記録を蓄積し、必要な情報を取り出すための土台。
Care Plan / ケアプラン
介護記録やケアマネジャーの意見をもとに、ケアプランづくりを支える取り組み。

08 / これからのSLASH

「SLASHに聞けば分かる」
そんな仕事場へ。

目指しているのは、アプリを一つにまとめることの、その先です。Chatの中に「SLASH」という相手がいて、会社のこと、施設のこと、利用者のことを尋ねられる。自分の権限に応じて、Storageなどに蓄積された情報から必要な答えを取り出せる。そんな仕事の入口を構想しています。

そして、調べるだけでなく、事務的な仕事も頼めるようにする。必要な情報を探し、書類を整え、人の確認につなぐ。この会社・この施設の仕事を理解する、共通の相談相手・仕事相手を目指しています。

一つひとつの業務をSLASHにつなぐのは、仕事の文脈を積み重ねるためでもあります。日々の記録や判断がつながることで、「ここ」に合うAIの土台が育っていく。その未来へ向けて、身近な課題から形にしています。

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